2026年度
日本女子大学附属豊明幼稚園 ほか 合格

生活の優先順位を変え、真正面から娘と向き合う
我が家が慶楓会に入塾したのは受験前年の2月でした。娘が2歳の頃から大手の幼児教室に通っていましたが、「一人ひとりを丁寧に見てもらえているのだろうか」と疑問に感じ、転塾を決めました。
当時、私は仕事をしており、娘は朝から15時頃までインターナショナルスクールに通う生活でした。今振り返ると、この頃の私は娘と真正面から向き合う時間が足りていなかったと感じています。
そこでまず最初にしたことは「生活の優先順位を変えること」でした。職場に事情を説明して仕事を軽減してもらい、必ず15時には帰宅する生活に変え、朝夕30分ずつ娘と向き合って課題に取り組んだり、夕食作りをできるだけ一緒に行ったりと、まずは生活の中に親子の時間を作ることから始めました。
日常の積み重ねを力に変えた「歩く習慣」と「水やり」
入塾当初の娘は落ち着きがなく、急に手を振りほどいて走り回ったり転んで怪我をしたりと、「本当に受験できるのだろうか」と不安になる状態でした。しかし、5月頃には先生を信じてコツコツ積み上げることが大切だと明確になりました。
体力作りのために始めたのが「歩く習慣」です。
大人の足で15分ほどの慶楓会までの道のりを、途中の天現寺の歩道橋を上り下りしながら、最初は40分ほどかけて歩いて通いました。雨の日も必ず歩き、替えの靴下やタオル、髪型の崩れ対策など、実際に必要なものに気づくことができました。受験当日は階段や長い廊下、待ち時間など体力が求められる場面が多く、この経験が大変役立ちました。受験準備は特別なことではなく、日常生活の積み重ねだと実感しています。
また、毎朝座る練習をした後に、家庭菜園のイチゴやブルーベリーに水やりをすることを日課にしていました。植物が育つ様子や収穫の喜びを通して、自然と季節にも興味を持つようになりました。
志望園を意識した「自然とのふれあいと工作」
豊明幼稚園は自然をとても大切にされ、工作の活動も多いと伺っていたため、我が家でも自然の体験と工作を繋げられないかと考えました。 自宅近くの自然教育園を散歩しながらパンフレットに載っている季節の植物を探したり、休日に動物園へ行き、平日にその動物を思い出しながら紙コップや段ボールで工作をしたりしました。
最初は「エピソード作り」という気持ちもありましたが、続けていくうちに娘自身が「今日は何を作ろうか」と自ら楽しむようになり、受験のためというより、ただ楽しくて続けている時間へと変化していきました。 また、一人で遊ぶ力を育てるために思い切ってテレビをなくしたことで、自分で遊びを考え、一人で楽しむ力も少しずつついていきました。
慶楓会で学んだ「教え導くこと」と「待つ姿勢」
慶楓会で学んだ一番大きなことは、叱るのではなく教え導くこと、そして、子どもが幼いから分からないだろうと決めつけないことでした。
小さいから理解できないのではなく、辛抱強く伝え続けることが大切だという教えは、親にとっても大きな学びでした。家庭でも、着替えや身だしなみを整えるなどの身支度は、時間はかかっても親がやってしまうのではなく、できるまで待つことを大切にしました。
もっと早く始めておけばよかった「座る練習」と「父親の面接」
一つ後悔しているのは、「座る練習」をもっと早く始めればよかったということです。
長く座るのが苦手だったため、5月頃から3分、5分と少しずつ時間を延ばし、朝一番の練習や絵本の読み聞かせの際に座る習慣をつけましたが、15分座れるようになるまでかなり時間がかかりました。
もう一つ苦労したのは、主人の面接準備です。
後半はLINEのメモで質問を共有し合いましたが、面接準備というより「人生の振り返り」をもっと早くからしておけばよかったと思います。「なぜ今の仕事をしているのか」「仕事で何を大切にし、その経験から娘に何を伝えたいのか」といったことを、もっと早くから夫婦で深く議論しておくべきだったと感じています。
結びに
受験準備を振り返ると、それは決して特別なことではなく、日々の小さな積み重ねだったと感じています。そして受験は、子どもだけではなく親自身が成長する時間でもありました。
我が家の娘は、人に会うとよく挨拶をし、誰かのお世話をすることが好きな子です。受験準備を通して、そうした娘の本来の良さを改めて感じることができました。
受験は大変なことも多いですが、子どもの良さを改めて知る機会でもあると感じています。
これから受験を迎える皆さまが、自信を持って当日を迎えられることを心より願っております。




