2023年度
青山学院幼稚園 合格
すべてが手探りの状態から
私両親とも地方の公立校出身で、いわゆるお受験の知識も縁故もありませんでした。そういった背景から、受験については「全く身の丈に合わないことをしているのではないか」という思いがあり、すべてが手探りの状態でした。
慶楓会で合格者の方の体験談をお聞きしたときは、皆さんのされていることが我が家の日常からあまりにかけ離れていると感じたため、「受験は諦めた方がよいのではないか」と夫婦で話し合ったこともありました。しかし、先生方の助言などをいただきながら「頑張ってみよう」と、この場でスイッチが入っていったような感じでした。
幼小ダブル受験
今回、我が家は幼稚園受験の次女の他に、長女も小学校受験といういわゆる「幼小ダブル受験」という形になりました。精神的にも体力的にも負担が大きかったですが、先生にはメンターのように相談に乗っていただき心強かったです。
面接訓練は幼小両方で計10回以上見ていただき、それぞれ2週間ごとに願書添削、面接用の課題があり、父親は夜間仕事が終わって帰宅したあと、食事等以外は毎日寝る前まで面接の練習をしていました。
初めての模擬面接では、夫婦共々頭が真っ白になり言葉が出ず娘も落ち着かない様子でしたが、練習を繰り返すことで受験期には親子で互いに落ち着いて答えられるようになっていました。面接訓練はやればやるほどできるようになるという実感を得ることができました。
次女への接し方をどうするか
長女は家から離れた幼稚園に通っていたこともあり、母親は送迎に追われ、次女は週の大半を保育園で過ごしていました。
そんな次女に対して何ができるかと考えたとき、長女と同じように接することをまず大切にしようと決めました。「2歳だからまだ早い」という制限を設けずに、挨拶の仕方や正しい姿勢なども長女と同じ基準で教えるようにし、興味を持ったことにはなるべく一緒に体験させるようにしていました。
長女が自分で描いた絵を発表する練習をしていたときには、同じように自分で絵を描いて発表をすることをしたり、運動対策で長女がフープやボール投げをする様子を見よう見真似で取り組んでいることもありましたので、そんなときはそれを肯定するような言葉掛けをするようにしていました。
毎晩の絵本の読み聞かせでは、それぞれが選んだ本を読み聞かせるだけでなく、登場人物の気持ちを一緒になって考えたり、お話のあらすじを質問して記憶しているか姉妹で競い合うなどして、次女は幼稚園受験の対策というよりは、長女の小学校受験の真似ごとを楽しむような日々を過ごしていました。
毎朝、食事と身支度を済ませたあとの1時間は長女の勉強の時間だったため、次女もドリルやパズル、お絵かきなど机に座って集中する時間にしました。長女と父親が家を出たあとは、束の間の母親と次女との二人の時間を大切に過ごし、保育園への登園の道中は季節の草花を探したりするなどしながら、娘にとって暖かい時間になるよう心掛けました。
自宅での工夫
自宅では、空き箱や画用紙、粘土などの工作道具一式をいつでも手に取れる場所に置き、好きなときに自分の考えを自由に表現できるよう、とことん子どもの発想を大切にするようにしていました。
また、人に接することが好きな次女の性格を大切にして、マンションの管理人さんと毎朝お話をしたり、お掃除などの管理人さんのお仕事のお手伝いを週に一回させていただいたりしていました。
慶楓会に通う時間
セミナーには幼小すべて参加し、その中でも特に父親は、慶楓会に通う前とは見違えるくらい受験や子育てに積極的になりました。おかげで夫婦が同じ温度感で受験に臨めたことがとても心強かったです。
先生方の子どもへの向き合い方は非常に勉強になるもので、娘との向き合い方そのものを改めるきっかけになりました。
娘も丁寧に向き合ってくださる先生方を心から慕い、慶楓会に通うことをとても楽しみにしていました。こういったことが楽しいと思える時間であり続けてほしいと願っていたため、家では復習らしい復習はせず、作ったものや覚えてきたことを発表してもらい、家族はそれをとにかく褒める、ということをしていました。
受験を終えて
受験をすべて終え、この時間は何より実りの多い時間であったと思っております。
長女とのダブル受験という状況で、かつ核家族で祖父母の助けなどもない中で、削ぎ落とせるものや他人にお願いできることは無理をせず、家事代行や外食、保育園など、息継ぎする時間を作ることで精神的な平安を保てるようにしていました。
息詰まるたびに先生が親身になって、時には母のように暖かく寄り添っていただいたことで、本当にいつも救われて、立ち上がることができたと思っています。
家族全員でお世話になった慶楓会での日々は、どんな時もしっかり向き合い寄り添ってくださった先生方のおかげで、感謝でいっぱいの宝物のような時間となりました。