【コラム】願書添削~実践編~
次はわたし
今年慶楓会は5期目を迎え、「小さいことが最大の武器である。」という信条のもと、その根底には保護者様と私ども慶楓会の距離の近さ、家族のようにお互いの顔が常に見え、お子様の課題成長を共有していく姿勢は変わらず保ち続けたいと考えています。
先月、今期2回目の幼稚園受験合格保護者様のセミナーを開催致しました。お陰様で多数の保護者様にご出席賜り、14名の託児に担当の先生方から嬉しい悲鳴も上がるほどでした。セミナー後も在会生と卒業生の保護者様の温かな交わりが続き、濃厚な実り多い時間を過ごせましたことに心から感謝申し上げます。
セミナーの最後には、在会生の生徒様から、卒業生の生徒様に花束贈呈のセレモニーを行いました。突然わが子がプレゼンターとして堂々とお渡しする様子を、涙を浮かべ驚きで見ていらっしゃる保護者様もあり、お子様のほうが、次は私よ。と言わんばかりの視線をご両親様に送っていらっしゃるような、とても微笑ましい光景を嬉しく拝見させて頂きました。お子様自身のご成長の神秘には驚かされるばかりです。
ご自由にお書きください
一般園であろうと、附属園であろうと、願書の記入量には差があるものの、入園にあたり願書記入は必須です。願書作成は、お子様のためにご両親様がして差し上げられる最大限の援護射撃であり親の大切な義務でもあります。決して避けては通れません。また、「ご自由に」とありますが、自由に書きたいことを好きなように書いてよいものか、お答えは暗黙の了解のごとくです。
具体的な「実践」
1. 志望園には自ら足を運ぶ
説明会、体験保育に伺うのは言うまでもなく当然のことではありますが、普段の登園降園時の在園のお子様、保護者様の雰囲気、先生方のご様子は是非ご覧になることをお勧めします。説明会、体験保育は、お子様や先生方にとりましては所謂外向きの特別な日であり、普段の日常とは少し趣が異なるかもしれません。何度も足を運ぶからこそ、見える景色もあるはずです。
2. 説明会、体験保育に必ず参加する
受験園は全て、説明会、体験保育にはご両親でのご参加をお勧めします。目で見て、耳で聞いて、雰囲気を感じることで、今までの印象とガラッと変わり、ご両親様の志望園が揃ったからこそ、難関園に合格を頂いたご家庭を数多く見てまいりました。受験はご両親様どちらかの思いが欠けても厳しいです。それほど生易しいものではないと刻むべきです。この一点一日に集中し、取りこぼしの無きよう十分ご注意ください。説明会後、体験保育後は必ず「何が」「どのように」良かったのか、具体的にメモを残しておくことが大切です。また、揃って参加出来なかった場合には、ご両親様で共有しておくことは言うまでもないことです。
3. 志望園の教育理念と我が家の教育方針が同じ方向であることは必然です
・どんな子に将来育ってほしいか
・その為に具体的にご家庭で何を取り組んできたか
・何を大切に育てているか
・「なぜ」大切だと思うのか
志望園への理解を深めた先に、自ずと見えてくる求められるご家庭像があります。
4. 熱意
第一志望であろうと、なかろうと、受験するからには志望園に対する最大限のリスペクトは大切です。この、人としてあるべき姿ともいうべき当然の敬意が疎かにされていると感じる時があります。非常に残念です。慶楓会では、毎年難関園に複数合格を頂くご家庭が多々あります。各園の保育の特性は様々ですが、望まれるご家庭像、保護者の人物像は同じであるという、証明であると私は確信しています。
願書作成の心得
願書はお子様への最大限のプレゼントです。小さなわが子の頑張りに、大人の私たちが手を抜くなど決してあり得ないと、刻むことが大事です。
執筆
幼稚園受験コース 主任講師 佐藤
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