【コラム】モンテッソーリ母子クラス

もくじ

南麻布本部教室に母子クラス開講

かねてよりご要望がありました、モンテッソーリ母子0、1歳クラスを9月より満を持して南麻布本部教室にてスタート致しました。

私にとりまして、0歳クラスには数々の思い出があり、首が座らないうちからお通い下さった男児のお子様は、4か月の寝ている状態でいつも耳を澄まし、周囲の環境を観察し、教師やお母様のモビールやガラガラの方向に顔を向けて、手を伸ばすしぐさをする好奇心旺盛な赤ちゃんでした。動くようになるとずりばい、はらばいで健脚たくましく、主体性をもって自ら関わりにいき、お友達の真似をし、一緒にやりたがり、時に順番を我慢するなど、社会性の育みがありました。

その後保育園から小学校受験をし、大学付属の小学校に進学されました。昨年は0歳からお通いでしたお嬢様が見事2年保育で志望園合格を頂戴致しました。ご立派にご成長されたお姿を拝見させて頂き教師冥利に尽きるとはこのことであると実感し、感謝の気持ちで一杯でございます。

子育てとは?

育児とは、「育自」と言われるほど、自分自身の内面磨きにこれほどのうってつけの教材があろうかと感じております。日々同じことはなく、応用が効かず、マニュアル通りにいかない現実に、わが身の子育てを振り返りましてもつくづく感じます。

私の前職は大学卒業後大手の損害保険会社に就職し、役員室にて12年間勤務し、出産を機に退職をしました。家庭に入り、子育てがスタートし、夢に描く愛する我が子との生活は思いもよらないことの連続で、当然ながら大人の世界と全く異なる予測不能な出来事が重なり、肉体的にも精神的にも困難さを感じることさえありました。そのような毎日の中で、「自分の思い通りにさせよう」「教えてあげよう」「正そう」ではなく、どんなに幼くても一人の人格ある人間として尊敬をもって接することが一番重要であると気がつきました。
そのうえで人としてどうあるべきか、どうすることが今求められているかを、叱るのではなく、何度も繰り返し諭し導くことが何よりも大切であると実感しています。時に迷走していた我が子育て中、「あなた達を社会にお返しするために、ママは命を削って子育てをしています。」と幼い娘たちに伝えたことが今は懐かしく思い出されます。

しかしながらこのような疲弊する子育ての中でも子供目線で広がる世界には好奇心と探求心と新鮮な驚きもあり、いいことばっかりではないけれど、「なんだか楽しい」を伝えたいと願い、現職に至っています。

慶楓会の育み

慶楓会では、0歳のお友達は母子同室での学びからスタートし、お子様の育児相談から受験に向けた日常の環境づくり、基本的生活習慣の礎を親子で育んでまいります。1歳のお友達は母子分離の総合クラスの中で、縦割りの3学年のお子様たちが、互いに労り合い、小さな我慢を重ねながら、自分が嬉しいことは、お友達も嬉しいを、遊びの中から吸収しています。

幼児教育的には、子どもには、「自分を育てる力が備わっている」という、「自己教育力」を伸ばし育むお手伝いをすることが、私ども教師に求められる力量と私は考えています。教師一同、我が子同然の愛をもって、ご両親様と同じ目線にたち、見守り育ててまいりたいと願っています。

初心にかえる

体験保育にて、「歩く」ことの提示をして下さった幼稚園がありました。そんな簡単な当たり前のことをと感じた保護者様もいらっしゃったとお聞きしています。歩くことを教えなくても、歩こうとしたり、積極的に環境、周囲にかかわりながら様々な事柄を吸収していく姿は、子ども自身が自立に向かって、成長・発達していこうとする自己成長力の原点であると考えます。この、内面の力・賜物を私ども大人は絶対の信頼をもって各々の個を尊重し、成長の時期を待つことも肝要です。内在する力を存分に発揮できる環境と、自由意志が尊重された中でこそ、子どもは自発的に驚くほど活動を繰り返しながら成長します。

いよいよ、実りの秋が近づいて参りました。お子様がたが慶楓会の門をたたいて下さった頃のご様子を懐かしく思い出しながら、「よくぞここまでご成長下さいました。」「今年も神秘を見せて下さりありがとう。」とお一人おひとりのお子様に、感謝の気持ちをお伝えしたいです。

まだまだ、大樹のご成長はこれからです。

執筆
幼稚園受験コース 主任講師 佐藤浩子

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