【コラム】-幼稚園別 合格者の実態に迫る- 雙葉小学校附属幼稚園・田園調布雙葉小学校附属幼稚園に受かる子

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しなやかに生きる

慶楓会では通常授業がお休みとなる休室期間には日頃の授業の成果をアウトプットする練習の場として、様々な講習、セミナーが組まれています。お陰様で、この連休中のセミナー、講習もたいへん多くの方にお越しいただき、担当の先生方と嬉しい悲鳴が上がるほどでございました。皆様から多大なるご期待をお寄せいただいておりますことに心より感謝申し上げます。

連休初日の日曜日には、午前中に「GW講習願書面接セミナー」、午後に「卒業生を囲む会」とダブルヘッダーの混雑の中、慶楓会卒業生でもある憧れの園の現役の保護者様が複数ご両親様で駆けつけてくださいました。後日、会員生徒様より、本当に有意義なお時間でした。と、賞賛のお言葉を多数頂戴いたしました。久しぶりにお目にかかるお子様がたのご成長にも嬉しい発見があり、背丈も伸びご立派なお嬢さまの外見にも関わらず、「先生、私に会いたかった?」と、はにかみながら話すご様子は、在籍していた頃のままの変わらない純朴な優しさに包まれており、心温まるお時間を頂戴致しました。

「母親セミナー」では、大勢のお母様がたが足を運んでくださり、私自身の同じ母親としての失敗談など拙い話にも熱心に耳を傾けてくださいました。セミナー後には涙を流しながら、母親としての未熟さを語るお母様もいらっしゃいました。受験もですが、良かれと思い始めたことの数々に時に振り回され、思いも寄らぬ現実を目の当たりにすることがたとえあったとしても、お子様を思う尊い気持ちは決して揺るがない真実であります。全てのお母様に「大丈夫ですよ。」とエールを送りたい気持ちで一杯です。

この連休には寮生活をスタートさせた次女が初めて帰省しました。最初のころは毎日ラインでとりとめもない事を知らせてきましたが、その頻度も徐々に減り、帰省時の顔は家にいた頃より数倍も逞しく光輝いていました。学園で育んで頂いた「どんな場所に置かれようとも、天を仰ぎ見て決して折れずにしなやかに生きる」という精神が思い起こされ、公私にわたり子どもに教えられる日々です。

今回は連続コラム「幼稚園別 合格者の実態に迫る」第4回として、雙葉幼稚園・田園調布雙葉幼稚園を取り上げます。

雙葉の精神

「徳においては純真に 義務においては堅実に」

全国にある雙葉姉妹校5校、海外の姉妹校全てが同じスクールモットーのもと、裏表ないシンプルな飾り気のない実直さと、目立たない些細な事こそ自らの気づきをもって最後までやり抜く心を育てることを学園の柱としています。
「2つの耳と心の耳で聞く」ことを実践し、学習の基盤構築と、見えないもの、内なる声を感じる力、相手を思いやる心を持つ子どもたちを育てています。

特別なことが出来るお子様が求められているのではなく、この年齢に相応しいお子様らしさが一番肝要であり、自分の周りに存在する自然、物、人、全てを互いに敬い共存していく、相互性を育むことを特に大事にしていると感じます。

「優しくなるためには強くなければならない」強さを育む教育が雙葉学園です。

違い

雙葉幼稚園に合格するお子様と、田園調布雙葉幼稚園に合格するお子様のタイプを聞かれることが実に頻繁にあります。雙葉幼稚園は男児も若干名おり、男児に負けない体格の良いお子様が受かるとか、物おじせず多少活発過ぎるぐらいが雙葉幼稚園らしいとか、様々な説がまことしやかに流れていることは重々承知しております。しかしながら、果たして実像はと思いめぐらしますと、私がご指導申し上げた過去の合格者のデータから実証される結論からは、決してそうとは言えないと感じています。

2保白百合幼稚園と雙葉幼稚園両方に合格を頂いたお子様は、いつも静かにじっと佇んでいるような方で、涙を目に一杯ためていようと黙々と自身のするべきことを成し遂げる内面の強さをお持ちでした。また、ご両親ともに外資系金融機関にお勤めのご家庭のお子様は、保育園にお通いでしたが、正義感に溢れ、初めてのお友達にも臆せず自分の意見が言えるような方でした。

また、3月生まれで幼さが残るお子様のご両親様は、「2保受験はしっかりしたお子様が多いので」と、大層ご心配されていました。しかしながら、勝ち負けのあるルール遊びなど本当は苦手と感じているのがひしひしと教師の私たちにもわかるものの、決して「しない」とは言わないお子様でした。
ラジオ体操を授業の中で練習をしていた際に、最初は1番後ろにいたお子様が気づいてみるとニコニコしながら一番前で元気よく踊っており、あれいつの間にと驚いた方は、合格を果たされていました。

田園調布雙葉幼稚園は他の姉妹校とは異なり、唯一途中から入学者がいない、よく言えば完全培養で育てていただく良さがあると言えます。ゆえに、原石を求める幼稚園であると私は感じています。

子どもたちは日頃先生方から「ダイヤモンドも磨かないとただの石ころ、自分色に磨きをかけなさい。」と声をかけられ、個性豊かな集まりであることを誇りに感じ、育っていきます。
「120通りの原石、金太郎あめのような子どもは欲しくない。」小学校長先生のお言葉です。しかしながら今年の入試から、田園調布雙葉幼稚園の定員が60名から50名へと減員になり、60通りではなくなってしまいました。

慶楓会では、発足以来100%合格実績を継続しておりましたが、過去に甘んじることなく、恐れず、ひるまず、果敢にチャレンジするしかありません。

慶楓会の合格への歩み

コロナ禍で入試形態が変化しましたが、昨年の雙葉幼稚園はコロナ仕様、田園調布雙葉幼稚園はほぼコロナ前の入試形態に戻りました。両園とも親子面接が2回ずつ、お子様は立ったまま面接、お子様集団は自由遊び、個別、と細かな内容は当然違いがありますが、入試の核となる部分はおおよそ同様かと感じています。

慶楓会では、最高品質の仕上がりと誉れ高い願書添削、懇切丁寧な親子面接練習から、雙葉学園が望むご家庭像に導きます。また、両園ともに自由遊び、親子遊びの考査からご家庭の素が出やすい考査とも言えます。

集団の中でうまく立ち回ることが、言い換えれば要領よく振る舞うことが決して大事なのではありません。周囲に流されず、幼いながらにも自身で判断し、正しいことは正しいと率直に言える人間力の軸の育みと、見た目は楚々としたすみれの花のような儚さではありますが、踏まれても決してしおれない芯の強さが感じられるお子様像が求められています。知育が満点でも、要領が良いだけでも合格できるわけではない、めっきが一番はがれやすい園であるところに、両園の考査の難しさがあると思っています。

まずは、年少の幼稚園生活を規則正しく誠実に全うすることこそが第一関門です。

その上で、慶楓会の園別雙葉クラスの受講を通じて、園に望まれる親子関係を育んでいただきたく存じます。さらにお子様は縦割り総合クラスの受講により2保らしい社会性の育ちを果たすとともに、最高学年である自負と責務を遊びやお仕事の中から学んでいただきます。寛容さと我慢の心の育みこそが合格へのヴィクトリーロードと心得、どの場所においても自身のするべきことを考え、行動できるお子様に導いてまいります。

執筆
慶楓会幼稚園受験主任講師 佐藤浩子

今回のコラムでは、「雙葉小学校附属幼稚園・田園調布雙葉小学校附属幼稚園に受かる子」をテーマとして、求められるお姿をお知らせさせていただきました。実際の授業では、ここでは書き尽くすことができないさらに細やかな点に踏み込み、保護者の皆様にお伝えを行わせていただいております。

本コラムをお読みくださった皆様にも、是非とも一度、実際の授業をご体験いただきたく、体験授業をお申し込みいただけますと幸いに存じます。

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