【コラム】-幼稚園別 合格者の実態に迫る- 雙葉小学校附属幼稚園・田園調布雙葉小学校附属幼稚園に受かる子(2025年度最新版)

猛暑に負けず
慶楓会では通常授業がお休みとなる休室期間には日頃の授業の成果をアウトプットする練習の場として、様々な講習、セミナーが組まれています。お陰様で夏期休室中の各種講習も多くの生徒様にご受講いただきました。猛暑の中、小さなお友達をお支え下さいましたご家族様に改めて心から感謝申し上げます。
第2回行動観察講習では、6時間の長い講習の中で、周辺のお散歩では2人1組になり、道路を正しく歩く、すれ違う方にはお先にどうぞと1列になるなど、気持ちの良い行動を自ら考える良き機会となりました。蜘蛛の巣やトンボを発見し、7月の講習では蝉の鳴き声が高らかに聞こえましたが、今回は寿命を全うした蝉の亡骸を多く見かけました。季節の移ろいと命の営みを感じた1日となりました。
幼稚園受験では今期本番スタートの時期となりました。どのご家庭におかれましても、楽な近道を選ばず、誠実にそのご家庭らしく誠実に歩まれているご様子を近くで見守ってまいりました。
今年もお預かりしております全てのご家族様にエールを送ると共に、ご両親様、教師の内心の心配をよそに猛暑を乗り越えて逞しく成長された子どもたちの弾ける笑顔に励まされております。
6月からスタート致しました親子面接練習では、入退室、歩き方、座り方、視線の合わせ方など毎回のご家庭での振り返りを大切に、小さなことこそ手を抜かないご様子を心より信頼申し上げております。全てのご家庭を自信をもって送り出すことができます慶楓会という環境に感謝する日々です。
今回は連続コラム「幼稚園別 合格者の実態に迫る」第4回として、雙葉幼稚園・田園調布雙葉幼稚園を取り上げます。
雙葉の精神
「徳においては純真に 義務においては堅実に」
全国にある雙葉姉妹校5校、海外の姉妹校全てが同じスクールモットーのもと、裏表ないシンプルな飾り気のない実直さと、目立たない些細な事こそ自らの気づきをもって最後までやり抜く心を育てることを学園の柱としています。
「2つの耳と心の耳で聞く」ことを実践し、学習の基盤構築と、見えないもの、内なる声を感じる力、相手を思いやる心を持つ子どもたちを育てています。
特別なことが出来るお子様が求められているのではなく、年齢に相応しいお子様らしさが一番肝要であり、自分の周りに存在する自然、人、もの、全てを互いに敬い共存していく、相互性を育むことを特に大事にしていると感じます。
「優しくなるためには強くなければならない」強さを育む教育が雙葉学園です。
違い
雙葉幼稚園に合格するお子様と、田園調布雙葉幼稚園に合格するお子様のタイプを聞かれることが実に頻繁にあります。雙葉幼稚園には男児も若干名おり、男児に負けない体格の良いお子様が受かるとか、物おじせず多少活発過ぎるぐらいが雙葉幼稚園らしいとか、様々な説がまことしやかに流れていることは重々承知しております。
しかしながら、果たして実像はと思いめぐらせますと、私がご指導申し上げた過去の合格者のお姿からは、決してそうとは言えないと感じています。
2保白百合幼稚園と雙葉幼稚園両方に合格を頂いたお子様は、早生まれでいつも静かにじっと佇んでいるようなお子様で、涙を目に一杯ためていようと黙々と自身のするべきことを成し遂げる内面の強さをお持ちでした。
また、ご両親ともに外資系金融機関にお勤めのご家庭のお子様は、保育園にお通いでしたが、正義感に溢れ、初めてのお友達にも臆せず自分の意見が言えるようなお子様でした。
また、3月生まれで幼さが残るお子様のご両親様は、「2保受験はしっかりしたお子様が多いので」と、大層ご心配されていました。しかしながら、勝ち負けのあるルール遊びなど本当は苦手と感じているのがひしひしと教師の私たちにもわかるものの、決して「しない」とは言わない負けん気のあるお子様でした。
ラジオ体操を授業の中で練習をしていた際に、最初は1番後ろにいたのに気づいてみるとニコニコしながら一番前で元気よく踊っており、あれいつの間にと驚いたお子様は合格を果たされていました。田園調布雙葉幼稚園は他の姉妹校とは異なり、唯一途中から入学者がいない、よく言えば完全培養、筒形教育で育てていただく良さがあると言えます。ゆえに、原石を求める幼稚園であると私は感じています。
子どもたちは日頃先生方から「ダイヤモンドも磨かないとただの石ころ、自分色に磨きをかけなさい。」と声をかけられ、個性豊かな集まりであることを誇りに感じ、育っていきます。
「100通りの原石、金太郎あめのような子どもは欲しくない。」田園調布雙葉の子ども達を表現するのによく使われる言葉です。
慶楓会の合格への歩み
コロナ禍の際には、多くの園で入試形態が変化しました。
雙葉幼稚園は、コロナ禍以前には5日間の考査日の中で、前半2日がお子様の集団、後半3日が親子遊びと親子面接が実施されていました。ところがコロナ禍によってお子様の集団がなくなり、この変化は昨年の入試でも引き継がれていました。
一方の田園調布雙葉幼稚園は、昨年の入試では、ほぼコロナ前の形態に戻りました。
面接に関しては、両園とも親子面接が2回ずつ、お子様は立ったまま面接が行われました。考査については、雙葉幼稚園は親子遊びのみが行われ、一方の田園調布雙葉幼稚園では、お子様の集団自由遊びと個別が復活しました。
雙葉両校の間でこのような違いはありますが、年齢に相応しい子どもらしさを見極める入試の核となる部分は同様かと感じます。
2保の考査はどの幼稚園も同様ですが、社会性の育みが欠かせません。
周囲に流されず、自身で判断し、正しいことを行動に移せる人間力の育みと、見た目は楚々としたすみれの花のような儚さではありますが、踏まれても決して倒れない芯の強さが感じられるお子様像が求められています。知育が満点でも、要領が良いだけでも合格できるわけではない、めっきが一番はがれやすい園であるところに両園の考査の難しさがあると思っています。
その為に基本的生活習慣を整え、年少の幼稚園生活を堅実に全うすることが大事です。
その上で、慶楓会の園別雙葉クラスの受講を通じて、園に望まれる親子像、お子様の個別対策を徹底し、さらに縦割り総合クラスの受講を通して、2保らしい社会性の育みを確固たるものとしていきます。
周りの人から機嫌をとってもらうのではなく、自身の機嫌を自分でとれるお子様に成長する為に、また幼稚園受験での最高学年である自負と責務を遊びやお仕事の中から学び、寛容さと我慢の心の育みを支えて参ります。
執筆
慶楓会幼稚園受験主任講師 佐藤浩子
今回のコラムでは、「暁星幼稚園に受かる子」をテーマとして、求められるお姿をお知らせさせていただきました。実際の授業では、ここでは書き尽くすことができないさらに細やかな点に踏み込み、保護者の皆様にお伝えを行わせていただいております。
本コラムをお読みくださった皆様にも、是非とも一度、実際の授業をご体験いただきたく、体験授業をお申し込みいただけますと幸いに存じます。
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