2025年度

田園調布雙葉小学校
東京女学館小学校 合格

受験を決めた背景と環境

我が家は自営業と会社員の共働き家庭で、娘は0歳から保育園に通園しておりました。
3歳下の息子もおり、また親族に縁故もないため、小学校受験に適した環境とは言えませんでした。

しかし、同じ境遇のご家庭にお伝えしたいのは、「共働き・保育園児・縁故無しでは厳しい」と言われる小学校受験でも、慶楓会と本気で向き合えばやり遂げることができる!ということです。

我が家は、中学受験を回避することを目的に、年中4月から受験準備を始めました。新年長12月まで最大手の某教室に通いましたが、課題の多い我が家に対してフィードバックをいただけることはなく、不安や違和感、焦燥感を抱えながらの日々でした。

幼児教室との出会い

志望校を決める大きなきっかけは、初めて参加した合同説明会でした。
田園調布雙葉小の筒井校長先生と直接お話しする機会があり、女子校、ミッション校、キリスト教教育の理念に衝撃を受け、そこから女子校、特にミッション系を第一志望とすることを決めました。

しかし、それまで通っていた某教室では、このような学校に特化した指導がなく、不安を感じていたところ、新年長の12月に慶楓会と出会いました。松原先生・松下先生との初回の面談で、我が家の課題を的確に見抜いていただき、さらに悩みにも寄り添っていただけたことに深く感動しました。

娘の成長慶楓会での学びとサポート

慶楓会は、共働き家庭にも非常に優しい環境でした。
・受験託児の制度を利用し、保育園から教室までの送迎を含め、すべての授業を受講可能
・WEBを活用した遠隔参観が可能
・必要に応じて個別指導を受けられる

さらに、保護者に対しても
・保護者課題
・面接練習
・キリスト教研究会
・先生方の貴重なご知見や情報提供

といった手厚いサポートがあり、受験のためだけでなく、親としての在り方まで指導していただきました。
まるで家族のように寄り添い、支え、導いていただけたことで、親子ともに人生においてかけがえのない時間を過ごすことができました。

特に重要性を伝えたいこと

1.早期面接練習

私たち夫婦は、入会当初、私学や志望校に対する理解がほとんどない状態でした。
入会直後、私たちが送った講演会向けの質問項目を見た松原先生は、その内容のあまりの的外れさに、さぞ頭を抱えられたことと思います……。そこで、年長2月から早期の面接練習を開始していただきました。

・方向性の確立
・より良い回答の作成
・所作の改善

これらを徹底的に指導していただき、10月の時点では、「最初の練習での回答を聞くと、みんなで笑ってしまうほど」の仕上がりになりました。
特に夫は目覚ましく成長し、本番では自信を持って最適な回答ができるようになりました。

2.保護者課題

保護者課題については、夫婦で熟考し、意見交換をしながら真剣に取り組みました。
・学校が何を求めているのかを理解する力
・子どもをどのように育てたいかを深く考える力
・相応しい表現を身につける力これらを鍛えることができ、願書・面接の両方において大きな武器となりました。

願書作成において、先生方に「よく考えられている」とお褒めいただいたことは、今でも光栄に思っています。

受験に向けた取り組み

共働き家庭では、十分な家庭学習時間の確保が難しいため、慶楓会の個別託児でペーパー対策を活用しました。その他、朝の1時間を勉強時間として、基本的に授業の復習と「ひとりでとっくん」を実施し、試験直前期は過去問を追加して取り組みました。

取組むペーパーの枚数は、1日80枚~100枚とも聞きましたが、恥ずかしながら、それほどやったことはほぼありません。年長後半で授業日に、授業分も含めて50~60枚がやっと。気分が乗らない日は、直前期でも5枚という日もありました。枚数は子どもの気質や単元の選び方に左右されますから、枚数ではなく、問題の解き方を理解し定着させることを目的に、ペーパーを厳選して取り組んでいました。机は慶楓会と同様の机と椅子を購入し、姿勢の特訓にも活用しました。

また、モチベーション維持のために、アドベントカレンダーとご褒美シール台紙を活用しました。
試験本番直前まで継続し、楽しく学習を続けられる工夫をしました。

大きな反省点

・お昼寝を習慣付けて移動先でも寝られるように、外出先で親の思い通り移動するために、ベビーカーを多用してしまった
・コロナ禍で外遊びや運動の機会が制限され、本人の運動能力が育っておらず、本人にも苦手意識があった
・騒がしい保育園育ちで、机と椅子に座る習慣がなく、お行儀や傾聴力が全く備わらなかった

これにより、授業中に集中が続かず居眠りやよそ見が増えたり、姿勢を維持できず面接時の所作にも影響が出たりするなど、ペーパー・作業・行動観察すべての面で苦労しました。

そこで、体力・筋力の向上、集団行動への適応、大人の指示をきちんと聞く力を鍛えるために、8月の八丈島キャンプに参加させました。
家族以外とのお泊まりや身の回りのことを自分でこなす経験がなく、さらに海にも入ったことがない状態だったため不安もありましたが、娘は見事に乗り越えました。

キャンプ後は、自信に満ちた表情になり、体も引き締まり、大きく成長したことを実感しました。初めての経験に挑戦しながら必死に乗り越えたことで、参加させて本当に良かったと心から感じています。

受験を終えて

苦しいこと、辛いこともありました。娘がダラダラしてしまうと怒鳴ってしまい、私自身もよく泣きました。褒めることが大切とは分かっていても、現実は思うようにはいかないものでした。

しかし、娘は最後まで明るく、ひたむきに努力してくれました。
受験を志さなければ、これほど濃密な家族の時間を持つことも、娘の大きな成長を目の当たりにすることもなかったと思います。慶楓会と出会い、ここまで走り抜くことができたことに、心から感謝しています。

父親の役割と学び

小学校受験では父親の評価が家族全体の印象を左右するため、適切な準備が必要です。私は当初、私立小学校や志望校について何も知らず、初回の面接練習では「零点」の水準でした。そこから巻き返した過程は妻が申しました通りです。

特に、先生方の的確なアドバイスのおかげで、併願校の選択や限られたリソースの活用を最適化できたことは、大変ありがたかったです。

受験に向けた父親の取り組み

月1回以上の授業参観、月1回の面接練習参加、キリスト教研究会の全出席を行いました。これにより、娘の成長を見守りながら、夫婦の意思決定を迅速に進めることができました。

また、家庭内では「ナビゲーター役」に徹することを意識しました。
妻が主体となって進める受験準備に対し、上から目線で口を挟むのではなく、最適なサポートに徹したことで、夫婦喧嘩をすることなく受験を乗り越えられました。

父親としての反省点

・直前期の家庭学習のサポートが十分にできなかった
・お行儀の問題を軽視し、最後まで苦労することになった

「時が来たら頑張る」ではなく、今すぐできることに全力で取り組むこと、そして母親の感じた課題を決して軽視せず、最優先事項として対策を講じることが、受験成功の鍵だと実感しました。

これからも慶楓会ファミリーの一員として、今後も皆様のお力になれる機会を楽しみにしております。

お子様より

「おべんきょうやお姿勢を教えてくれてありがとうございます! 絵画もおべんきょうも、たのしかったです!」

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