2025年度
洗足学園大学附属幼稚園 合格

準備と課題
娘は2歳になる直前に幼児教室に通い始め、慶楓会にお世話になり始めたのは6月からです。
娘の準備として取り組んでよかったことは、早寝早起きの習慣づけ、外遊びで体力をつける、日々のお手伝い、待つこと、座ることの練習でした。
娘の1番の課題は、待つことと母子分離でした。娘は警戒心が強く、初めての方と話すのが苦手で教室に入るときには毎回泣いていました。母子活動の授業の中でも、始めたばかりの時はずっと座っていることが難しく、途中で立ち歩いてしまうこともありました。活動が終わった後、母親が先に退出する時にはいつも泣いていました。
周りのお友達はしっかり母子分離できているのに、自分たちだけどうしてできないのだろうと悩み、幼児教室の先生に相談すると、母の促し方や声かけなどで変わるので、娘さんがお母様のどのような声かけであれば、母子分離や母子活動ができるかを考えてみて色々ためしてみてくださいとの答えでした。
毎回のように泣く娘を見ていろいろな声かけをしてみました。しかし、これといったものを見つけられないまま、時間だけが過ぎ春が来てしまいました。このままでいいのか、このままだったら、試験の時までずっと同じ状態なのではないかと不安になり、6月に慶楓会の体験授業を申し込みました。
慶楓会での経験と改善への取り組み
体験授業の日、授業には参加できましたが、後に佐藤先生と話している間も娘は帰りたいの一点張りで泣き出してしまい、ご迷惑をおかけしたのを今でも覚えています。しかし先生は、私の相談に丁寧に答えてくださり、帰りぎわにそれまで泣いていた娘がさようならとご挨拶ができたことに対して、そこをしっかりと見てくださり入塾させていただいたことはとても感謝しております。
慶風会に通い始めてからは、先生からのアドバイスを元に、毎日座って待つ練習をする時間をとりました。食事の前には家族で砂時計を使って待つ練習をしました。授業がある日は、いただいたプリントを必ずその日のうちに復習しました。
それまではできない日は仕方ないと思い徹底していませんでしたが、自分自身が変わらなければ、娘も変わらないと思い少し厳しく伝えるようにしました。母子分離のときには、泣いても気にしない。大丈夫だよ、待っているからね。と声をかけて送り出すようにしました。まずは自分自身がやり続ける強い意志を持ち、何があっても動じない姿勢を身につけなければならないということに気づきました。
成長の瞬間
毎日続けることで、少しずつではありますが待てる時間が長くなりました。10月の半ばごろまで母子分離で泣いていた娘ですが、ある日を境に突然泣かずに母子分離ができるようになりました。本番の面接中に泣いてしまったのです。でも、娘はそのことがとても悔しかったようで、帰り道に本当は先生とお話ししたかったと私に話してくれました。
その日以降、娘は泣かずに母子分離ができるようになりました。2歳の娘は試験を受けることで成長していきました。もっと前から準備をしておけばよかったなと思うこともありましたが、本番を経験することで小さいながらも何かを感じ、成長できたのだと思います。だからこそ本番さながらの模擬試験や、練習はとても大事だと思います。
両親の準備
両親に関しては、模擬面接をし、想定問答を考え何度も繰り返し練習しました。模擬面接は回数が限られてしまいますがなるべく沢山経験した方がよいなと感じました。長男で小学校受験を経験して、両親の緊張や不安は子供に伝わることを学びました。
両親が100%の力を発揮できるように準備しておくことで、当日に何があっても平常心をたもち慌てることなく対応できるのかなと思います。そして自分たちが希望の園に入りたいという気持ちを、しっかりと園側にも伝えることができるのだと思います。またいかにその園でなければならないのかということを伝える準備にもなると思いました。
慶楓会での学び
慶楓会に通えたことは両親にとっても娘にとってもとてもよかったことの一つです。総合クラスでは年齢が違うお友達との集団生活で待つことや、所作などを学び、園別クラスでは本番同様の緊張感の中で何度も演習を積みたくさんの学びがありました。
先生方のご指導も手厚く、佐藤先生の講評では毎回自分たちの改善点が見つかり本番に向けて何をするべきかを気づかさせていただける時間でした。夏期講習の時期に第三子の出産が重なってしまい通塾を休ませるという選択もありましたが、娘の性格や継続することの必要性を考え夫に送迎をしてもらいました。佐藤先生にも毎回温かいお言葉をかけていただきあきらめずに通い続けることができました。
反省と感謝
夏休みを乗り越えると、お子さんは成長されますとのお言葉を信じ、できない日々も我慢し、でもきっと大丈夫と信じ、家族で一つの目標に向かい切磋琢磨した時間はこれからの幼稚園生活にもきっと役立つものだと感じています。
そして最後まで娘を信じて諦めずに家族一丸となり臨んだことで、ご縁をいただけたと思います。受験で後悔していることは、毎日座る練習をもっとやれば良かったこと、練習時よりもさらに先生と距離を近くして座った状態での面接練習ができれば良かったことや面接時に伝えたいことをを言いそびれてしまったことです。
佐藤先生から、座る練習をもっとやりましょうと言われていましたが、毎日できずまだまだ足りなかったなと反省しています。
最後に
私たち家族にとって、受験は家族の絆を深めてくれるものでとてもよい経験にもなりました。これから受験をされる皆様も最後まで諦めず、お子さんを信じて頑張ってください。
ありがとうございました。