Iさんの合格体験談

2025年度

東洋英和幼稚園 合格

志望園への理解を深めるために

東洋英和幼稚園はプロテスタントの教育を大切にされている園であり、私たちは宗教的なバックグラウンドがなかったこともあり、理解を深める努力を重ねました。

  • YouTubeでの説教視聴や、教会学校への参加
  • 松原代表主催の「キリスト教学校研究会」への参加
  • 小学部・中高等部の説明会へも夫婦で参加し、一貫教育への理解を深める

こうした経験を通して、東洋英和が掲げる「敬神奉仕」といった教育理念がどのように実践されているのかを知ることができました。面接では、教会に通っていることや説明会に出席したことを直接伝えることはありませんでしたが、会話の端々から宗教教育への理解が伝わったのではないかと思っています。

父親も、最初は幼稚園の説明会だけでは理解が深まらず戸惑っていたようでしたが、小中高のパンフレットを拝見したり、「このように育っていく女性像が理想だな」と具体的なイメージを持つことができたようです。
ある説明会では、「一番笑顔が素敵な子どもがいるのが英和です」と語られ、それがとても印象に残ったそうです。

やっておけば良かったこと

「これをやっておけばよかった」という後悔はほとんどなく、できる限りの準備はすべてやりきったと思っています。考査後には佐藤先生に「これでダメなら仕方ないと思えるほどやりきった」とお伝えしました。

小学部の美術展やチャリティーコンサートなど、幼稚園以外のイベントにも積極的に参加し、園の空気感や雰囲気を肌で感じ取るよう心がけました。

その他にも、願書の書き方講座、立ち居振る舞い講座、親としての心構えに関するセミナーなど、慶楓会のセミナーはすべて参加しました。受験は子どもだけでなく、親の姿勢がとても大切だと実感し、親としてできることは全てやるという意識で取り組みました。

母親が考える父親の巻き込み方

父親は仕事も忙しく、なかなか情報が行き届かないこともあります。感情的に「なんでやってくれないの」と責めるのではなく、「何をやってほしいか」を具体的に伝えるようにしていました。

  • 想定問答集はスプレッドシートで管理し、「今日はここからここまでやってね」と明示
  • 夫婦だけのLINEグループを作り、佐藤先生のコラムやリンクを共有
  • 海外出張時も1日1問は答えてもらうようにし、少しずつ宗教教育や幼稚園受験の理解を深めてもらう

父親目線での良かった対策

慶楓会の「父親セミナー」に参加したことが大きかったです。日常生活では「誰かに教わる」ことが少ない中、受験に向けて「学ばせていただく姿勢」がいかに大切かを実感しました。

学校は“教わりに行く場所”であり、それは子どもだけでなく親も同じ。自分の考えで進めがちな日常の仕事とは異なり、「教えてください」と謙虚に学ぶ姿勢を持つことが非常に大切だったと感じています。

子どもの性格

娘は高月例で、とても活発で気が強い性格です。公園では年上の男の子を泣かせてしまうほどで、癇癪を起こすこともありました。教室では、みんなが静かに作業している中で大きな声を出してしまったり、集中力が続かずすぐに遊びたがったりすることもありました。

親として「この性格では、いわゆる”名門園”からはご縁をいただきにくいかもしれない」と感じていましたが、逆に良い面としては、いつもニコニコと笑顔で、場所見知りがなく、人懐っこいという点がありました。

慶楓会に対して

最初に体験クラスに参加した際、佐藤先生に「英和志望です」と伝えたところ、「お子さんの様子を見ると、白百合クラスの方が合っているかもしれません」とアドバイスをいただきました。

当初は「白百合クラス?英和や青学向けのクラスじゃないの?」と戸惑いましたが、後から振り返ると、本当に白百合クラスで「待つ力」「我慢する力」「周囲を見て動く力」などを育てていただいたことが、英和合格に繋がったと感じています。

佐藤先生の“審美眼”は本当に素晴らしく、子どもを一目見ただけで「今この子に必要なことは何か」を見抜いてくださる力があると改めて感じました。最後まで先生を信じて進むことが大切だと実感しています。

家庭でやって良かったこと

英和の面接では、子ども自身が面接に応じることはなく、保護者が面接を受けている間、子どもはマットの上で一人遊びをする形式です。そのため、我が家では次のような練習をしていました。

  • 一人遊びの練習
    家で「15分間、静かに一人で遊んでいてね」と伝え、夫婦で雑談する時間を作りました。最初は全然できませんでしたが、面接の2日前くらいに突然スイッチが入り、当日も静かに過ごすことができました。
  • モチベーションを高める工夫
    英和は敷地内にたくさんの木があり、琵琶や柿、銀杏が実ります。食べるのが大好きな娘には「木の幼稚園なんだよ」「合格したら果物が食べられるよ」と伝えると、俄然やる気を出してくれました。実際、面接当日も「木が生えてるね」「ここで食べられるんだよね」と嬉しそうに話していました。

最後に

今振り返っても、幼稚園受験に挑戦して本当に良かったと思います。ここまで深く子育てについて考え、自分の未熟さと向き合い、反省し、それでも「子どものために」と努力を重ねる時間は、とても幸せで充実したものでした。

また慶楓会で出会った皆様は、ライバルではあるけれど、どこかで仲間のような一体感があり、「みんな頑張っているんだ」と感じられたことが何より心強かったです。


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