2025年度
白百合学園幼稚園
日本女子大学附属豊明幼稚園
若葉会幼稚園
洗足学園大学附属幼稚園 合格

受験準備のきっかけと迷いのスタート
私たち家族が幼稚園受験に向けて本格的に動き出したのは、昨年2月のことでした。ただ、当時は私もフルタイム勤務をしており、娘も保育園に通っていたため、教室にも「ゆるく」通っているだけの状況でした。
実は、初めて慶楓会を訪れたとき、緊張のあまり初対面の先生を前にして号泣してしまったことを今でも鮮明に覚えています。娘にご縁をいただけたことは、本当に夢のようで、今でも信じられない気持ちです。
白百合幼稚園の印象と志望理由
白百合学園幼稚園では、「3年保育」の子どもには元気さ・素直さ・吸収力が求められ、「2年保育」にはより静かでしっかりとした優等生タイプが求められている印象を持ちました。
娘の性格を考えると、「3年保育でなければ難しい」と感じ、最初からその覚悟で受験に臨みました。元気と言っても、ただやんちゃなのではなく、話を聞けてオン・オフの切り替えができること、自分の意志を持ち、考えて行動できることが大切なのだと受験を通して実感しました。
夏休み頃から娘にも「当事者意識」が芽生え始め、幼稚園の様子を見に行くことが増えました。「素敵だね」「お姉さんたち、すごいね」と一緒に話すことで、娘自身の中に“白百合のお姉さんのようになりたい”という憧れが育っていきました。
娘の心のケア
一方で、2歳という年齢では、「お姉さんになりたい」ときもあれば、「甘えたい」気持ちも強く出るものです。園への憧れが重荷になってしまうこともありました。特に受験直前は、思うようにできないと親も焦ってしまいがちで、つい口調がきつくなってしまうこともあります。それでも、どんなときも「良いところを見つけて褒める」ことを意識しました。
私自身が叱る役になりやすかったため、娘の心のケアのために実母に来てもらうこともありました。娘にとって“甘えられる相手”を確保することで、心の安定につながったと思います。
情報の整理と「受験ノート」の作成
受験準備として、過去問や先輩方の体験談などから必要な情報をすべてノートにまとめました。これは「どこでも見直せる」一冊として活用でき、とても重宝しました。
幼稚園受験は、小学校・中学校受験に比べて情報が限られているからこそ、自分なりに整理することで落ち着いて準備が進められたと思います。このノートは夏休み明けから毎日持ち歩き、隙間時間に読み返しては、自分の頭にもたたき込みました。
服装・身だしなみへの意識
子どもの髪型や服装も含め、見た目はとても大事だと実感しました。娘の髪の毛は細く結びにくいため、本番に向けて普段から「髪を結ぶ練習」を重ねました。週1回の通室時などにも、本番を意識した装いで慣れさせておくと良いと思います。
当日は予定通りにいかないことも多く、タクシーの中で急いで髪を結ぶこともありました。だからこそ、いつでも・どんな場所でも対応できる準備が大切だと感じました。
幼稚園受験に向けたしつけと生活習慣の取り組み
基本のしつけで大切にした3つのこと
- 相手の目を見て、はっきりお返事(語尾は「~ます」)
- 誰にでも気持ちの良い挨拶とお辞儀
- すべての動作をゆっくり丁寧に行う
体と心を育てる生活習慣
- 家族でファミリーマラソンに参加し、面接で話せる経験づくりをしました。
- 「よく歩く・荷物は自分で持つ」「手をつなぐ・階段は手すり」「段差では平均台歩き」など、日々の動作を丁寧にすることを習慣化しました。
保育園育ちの娘には「お行儀」を最優先に教え、これらの習慣を徹底しました。
「丁寧に」がキーワードの日課
- 毎朝5分間の“もしもしあそび”を習慣化。
- 折り紙・塗り絵・シール貼り・クーピーで所作の練習
- 折り紙:角を合わせてアイロン
- クーピー:三点持ちで縁取り塗り
- シール:片手で取り、順番に貼る
ご挨拶を生活の一部に
- 管理人さん・警備員さん・交番の警察官・近所の方など、すべての出会いを挨拶の練習に。
- 手をつないで「ギュッ」が挨拶の合図。
- 娘から「どうぞ」とお菓子を差し出す練習も。
願書作成への工夫と取り組み
願書作成では、よくありがちな「感想で終わらせない」ことを意識しました。
「そこから何を学び、日頃どんなことに気をつけているのか」という視点を大切に、文章に落とし込みました。
我が家では、
- 父親が願書の草案(パソコン入力)を担当
- 母親がその内容を添削・清書
というチーム体制で作成しました。内容はパソコンで打ち込んでトレース。間違えも減り、修正も簡単で、効率的でした。
自然体験の中で得た学び
夏休みには、海亀の産卵や孵化、野生のお猿さんの観察を目的に、家族で屋久島を訪れました。
これは娘にとって強く印象に残り、面接や会話の中でのエピソードとしても大変役立ちました。
また、玉ねぎを使ったハンカチ染めや、親子でおそろいのワンピースを作るなど、
「受験がなければやらなかった体験」を意識的に取り入れ、親子で大切な時間を共有しました。
園長先生のことばより(説明会でのメッセージ)
白百合幼稚園の園長先生が説明会でお話しくださった内容を共有させていただきます。
- 他人への思いやり、自分の気持ちを言葉で伝えられることを育んでください
- 家庭で落ち着いた日常を送り、子どもと一緒に過ごしてください
- 母は子どもの憧れです。仕草やふるまいを見ています
- 生活リズムを整えて、身支度は自分で。見せながら教えてください
- 動作には意味があります。ゆっくり、丁寧に、正確に
- コミュニケーションの基本は挨拶。感謝の心を大切に
最後に
白百合幼稚園の受験を通して、我が家では「途中で諦めそうになったこと」も、「信じられない奇跡が起きたこと」もたくさん経験しました。本当に何が起こるかわからないのが幼稚園受験ですが、
“子どもは必ず成長する”ということを信じて、走り抜けてほしいと思います。