2025年度
白百合学園幼稚園
田園調布雙葉小学校附属幼稚園 合格

受験リスタートのきっかけと慶楓会との出会い
私たちが慶楓会にお世話になり始めたのは、ちょうど1年前のことでした。
娘は12月生まれで、当時3歳3か月。3年保育では、ある附属幼稚園を受験しましたが、二次試験で不合格となり、その結果を5月末まで引きずっていました。そんな時に、佐藤先生の言葉に出会いました。
「お子さんに足りない部分があるのであれば、親が願書や面接で得点を取ればいい。」この言葉が本当に腑に落ちて、前を向けるようになったのは6月頃でした。
今になって思えば、これは幼稚園受験の本質を突く言葉だったと、心から感じています。
実際に受験を通して特に感じたのは、幼稚園の先生方が見ていたのは、子ども以上に“両親の姿”だったということです。子どもは未熟で当然。だからこそ、親の姿勢が問われているのだと強く感じました。
娘との時間を最優先にした1年間
私たちが受験期間中に徹底したのは、「娘と日常を一緒に過ごすこと」でした。
3年保育では、園に通う中で自然に身につくものと思い込み、家庭での基本的なしつけや「育ち」をおろそかにしていたと反省しました。
だからこそ、今回は家庭の中で、しっかりと育てることを決意したのです。近所を散歩したり、公園に遊びに行ったり、そんな日常の中に娘の育ちがあると実感しました。
娘の自立を促す取り組み
慶楓会から自宅までは大人の足で20分弱。真夏を除き、その道のりを毎回娘と歩きました。最初は40分以上かかっていましたが、最後は25分で歩けるようになり、娘の自信にもつながったと思います。
また、夏休み中のラジオ体操も欠かさず通い、季節の移ろいを肌で感じられる貴重な体験になりました。朝のご近所の方との挨拶も、社会性を育むきっかけになりました。
学習・願書・面接の取り組み
5〜7月は願書作成に注力したため、娘の学習がややおろそかになってしまった部分は反省点です。次に同じ状況があれば、プリント復習の徹底をしたいと考えています。
ただ、願書は早めに着手し、6月末には完成に近い状態に。佐藤先生の添削を経て、一文字も無駄のない仕上がりになりました。それは今でも「心のお守り」として大切にしています。
また、志望園のイベントには、幼稚園だけでなく小中高の説明会やフェスタにも可能な限り参加しました。
5月末、今の園の中高の説明会で校長先生のお話を聞けたことも、その後の受験対策の転機となりました。
父親としての気づきと家族の学び(お父さまより)
父としての学びと反省
2年保育の受験に向けて、最初は「優しいだけのお父さん」で良いと考えていました。しかし、面接練習で佐藤先生から「それだけでは足りない」と言われ、社会のルールや約束を教え、必要な時には毅然と叱ることの大切さに気づかされました。
また、面接に対する認識も変わりました。最初は「自分の考えを伝える場」と捉えていましたが、実際には園の理念と言葉を借りて、「家庭の方針との接点」を丁寧に伝えることが重要だと学びました。
お父さま方へのメッセージ
お仕事でお忙しいとは思いますが、どうか奥さまのお話に耳を傾けてください。不安を共有し、尊重し合う姿勢が何より大切です。
お母さまもお子さまも努力を重ねて受験に向かいます。その仕上げとして問われるのが、お父さまの姿勢です。
園長先生は父親の準備の深さを一目で見抜きます。だからこそ、“覚悟”をもって本番を迎えてください。
娘や妻がもし失敗したとしても、それを支えられる覚悟こそが、父親に求められているのだと私は思っています。
慶楓会で得た親としてのあり方
慶楓会での1年間は、親としての学びの連続でした。
佐藤先生の授業後の講評を私はノートに書き留め、「佐藤先生語録」としてまとめていました。
そこにあったのは単なる受験テクニックではなく、「カトリックの伝統校に子どもを通わせる親として、どうあるべきか」という深い問いかけでした。
特に印象に残っているのは、「仕事をしているから不利なのではなく、“いざという時に子どもの学園生活を最優先できるか”を見られている」というお言葉です。私には、子どもの学びを最優先する覚悟がありました。
受験を終えて、いま思うこと
3年保育の不合格は、私にとって“罰”のようにも感じられる出来事でした。ですが、1年前に慶楓会へ問い合わせをした時、代表の松原さんがかけてくださった言葉——
「今はつらくても、1年後には“神さまのおぼしめしだった”と思える時が来ます」
その言葉どおり、今は心から「この経験があったからこそ」と思えます。
慶楓会は、子どものための場所であると同時に、親としての在り方を学び直す場所でもありました。
これから受験に臨まれる皆さまに、ぜひご家族全員で慶楓会という学びの場に関わっていただきたいと、心より願っております。そして、満足できる受験を迎えられるよう、心から応援しております。