2023年度

青山学院幼稚園
東洋英和幼稚園
若葉会幼稚園
 合格

オープンに相談できる環境

仕事でお世話になっている方の息子さんが、有名幼稚園からそれぞれ弁護士、医師になられているので、お話を伺ったところ「一番重要なのは幼児教育だ」ということを仰られ、そこで我が家も本気でやっていこうかということになりました。

慶楓会に入る前に3ヶ月ほど他の大手の塾に通っていましたが、子どもについての質問に対して、いわゆる一般的な答えが返ってきたことに疑問を感じていました。

知人の紹介を受け、慶楓会の先生方にお会いして、こちらであればオープンに息子のことも受験のことも相談できるのではと感じました。体験授業では、先生方が厳しいながらもお子さん一人一人にしっかり目を向けられて指導されている様子を見て、最終的に入会を決めました。

周りとの差に愕然となった初めての講習

転機となったのは、初めて受けた月例親子講習でした。そこで、息子と周りの子との差に愕然としました。息子は母子分離もできず、ただただそこで泣いているだけだったのです。

まだ3月頃でしたが、後日先生に「私たち家族はお受験に向いていないのでやめようと思います」とお伝えしたところ、先生は私たちの知らないような、息子の良いところをたくさんあげてくださり、「皆さんも初めはそこまでできるものではないですが、少しずつやっていけば、必ず大きな変化点が来て大きな成果が出てくるので、続けてみてはどうですか」と仰ってくださいました。

そこで私たち家族もさまざまな雑念が取れ、大手の塾の方は辞め、慶楓会一本でやっていこうと決心しました。

日常での特訓

息子の母子分離のために、まずは週二回ほど4時間お世話になりました。先生からは「毎日の日常を丁寧に同じように過ごしていくことが大事」とお聞きしたので、慶楓会がない日は毎朝2時間ほど息子と一緒にお散歩に出かけました。

そして、人見知りが多かったので、積極的に友達に話しかけ、そのまま友達と一緒に何かを楽しむようにしたり、また、挨拶が全くできなかったので、八百屋さんやクリーニング屋さんなどに行って、挨拶やお礼などをさせて声が出るよう特訓をしました。お昼寝は無しで、毎朝6時に起きて夜6時に寝るという習慣を毎日続け、必ず一日一回はお手伝いを頼むようにもしていました。

また、「ミッション系スクールを受験するなら教会に行った方が良い」というアドバイスを受け毎週教会に行ったり、「自然に触れた方が良い」ということをお聞きして、毎月キャンプに行ったりもしました。

面接練習

面接練習は、先生に「もうこれ以上はやらなくていい」といわれるくらいまでやりました。当初は、母親である自分が本当に喋れず、先生からの質問に頭が真っ白になってしまい、涙してしまうようなこともありました。

そこで私は、受験する学校別に文章を全て作って暗記すると言う作業を、6月頃から子どもが寝た後に行っていました。そのおかげか、練習していく中である時からコツを掴み、自信がついていきました。

近くに相談できる先生がいてくださる安心感

息子は夏の終わり頃には、母子分離もご挨拶もできるようになり、家族の中でも合格への自信に繋がっていたのですが、10月頃から様子がおかしくなり、母子分離もできなくなり、慶楓会にも行きたくないと泣いてしまうようになりました。

原因としては、母親の緊張感が息子に伝わってしまっていたことだと思います。当時はちょっとしたことが気になり、息子を叱ることが多くなっていました。

そんな中で先生とお話しする機会があり、息子とどう向き合うべきかを今一度考える機会となりました。おかげでなんとか直前で立て直すことができました。やはり、受験には親子のメンタル(精神面)が一番合否に関わってくるのではないかと思います。必ず躓くことがあるかと思いますが、そんな時でも近くに相談できる先生がいてくださる安心感の中で走り抜けられたことが、大きな成果につながったと思っています。

お父様からのご感想

我が家は、日常のお受験に関する活動はすべて妻がしてくれていましたので、お受験をプロジェクトと捉えると、リーダーである妻が部長で、私は新入社員くらいの知識の差がありました。ですので、基本的には何か勝手な思いつきで意見を言ったり、こうしたいということに対して否定的な意見は極力しないように心掛けていました。

ご両親どちらでも構いませんが、「お受験に対して一番考え、時間を使ってコミットしている人間に対してもう一方は素直に従い、言われたことはきちんとやるが、求められていないことに対してはむやみに口出ししない」という態度は、実は結構大事なことなのではないかと思っています。

お受験については、聞きかじった経験談などに惑わされることもあるかと思います。我が家は結局一年という時間しかなかったので、知見のないところから自分たちで考えて工夫をして、ということでは間に合わないと考え、信頼できる先生の言われたことだけをしっかりと実践すると決めて、まずは型を身に付けさせそれを守るということを大切にしていました。

私たちは最初の講習で、息子と他の子との差に本当に愕然としましたが、周りの子を見て比べ始めるとどうしても「もう無理なのでは」と思ってしまうので、なるべくプロセスを楽しむことを心掛けました。

親子面談のあとは甘い物を食べるとか、段ボール工作では息子の好きな新幹線を作ったりするなど、とにかく楽しく過ごしてできないことも受け入れていけば、子どもはある程度追い詰められないで持続的に頑張ることができると思います。

当初先生に辞めることをご相談した際には、「お受験は家族で頑張った良い思い出になりますよ」と仰っていただきました。そういった意味では、結果はどうであれ、非常に家族同士が向き合える良い思い出になると思いますので、お受験をお考えの方には、ぜひ楽しくチャレンジしていただけたらと思います。

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