【コラム】- 受け継がれる姿 - 雙葉小学校附属幼稚園・田園調布雙葉小学校附属幼稚園に受かる子(2026年度最新版)

もくじ

はじめに ― ご祖母さまの覚悟

自身の保護者としての苦い受験経験から、ご家庭のご負担を共に担い少しでもお気持ちを軽くして差し上げたいと願い歩み始めた受験講師としての年月は、14年目の夏を迎えようとしております。

昔の生徒様でご両親様共に医師であり、長女様は中学受験に向けて励み、ご家庭のスケジュールが過密のなか、キャンセルをする訳でもなく、未受講でもなく、幾度かご祖母さまと講習、面接練習を致しました。

「孫にとりましては貴重な1回です。先生はやりづらいかと存じますが、どうぞ本日は宜しくお願いします。」

年長者のご祖母さまから深く頭を下げられ、覚悟を決めて臨んだ経験がございます。
内心参った、と、狼狽している様子を見透かされ、先手を打たれたご祖母さまの意気込みに完敗でした。

普段はおしゃべりが楽しく、慈愛に満ちたご祖母さまの別の顔、決意を目の当たりにし、そのご様子をじっと見つめておりました。内気で口を閉ざしがちだったお子様はその日を境に目をみはるご成長をされ、縁故など何もないなかで、見事、雙葉小学校附属幼稚園に合格を頂きました。

ご両親共に仕事があり、ご兄弟もあり、決して恵まれた受験生活ではなかったと感じます。 しかしながら、置かれた環境のなかで、出来ない言い訳探しをするのではなく、最大限の出来ることを全うしたご家庭でした。

志望園が求めるご家庭像そのものであったことは言うまでもありません。

今回は雙葉小学校附属幼稚園を取り上げます。

雙葉の精神

徳においては純真に 義務においては堅実に

全国にある雙葉姉妹校5校と海外の姉妹校全てが同じスクールモットーのもと、裏表ないシンプルで飾り気のない実直さと、目立たない些細な事こそ自らの気づきをもって最後までやり抜く心を育てることを学園の柱としています。

「2つの耳と心の耳で聞く」ことを実践し、学習の基盤構築と、見えないもの、内なる声を感じる力、相手を思いやる心をもつ子どもたちを育てています。

特別なことができるお子様が求められているのではなく、年齢に相応しいお子様らしさが肝要であり、自分の周りに存在する自然、物、人、全てを互いに敬い共存していく相互性を育むことを大事にしていると感じます。

「優しくなるためには強くならなければならない」 内面の強さを育む教育が雙葉学園です。

違い

雙葉小学校附属幼稚園に合格するお子様と、田園調布雙葉小学校附属幼稚園に合格するお子様のタイプを聞かれることが実に頻繁にあります。

雙葉小学校附属幼稚園には男児も若干在籍し、男児に負けない体格の良いお子様が合格するとか、物怖じせず多少活発なぐらいが雙葉小学校附属幼稚園らしいとか、様々な説がまことしやかに流れております。

しかしながらご指導申し上げた過去の合格者データから実証される結論は決してそうとは言えないと感じています。

白百合学園幼稚園と雙葉小学校附属幼稚園両方に合格を頂いたお子様は、いつも静かにじっと佇んでいるようなお子様で、涙を目にいっぱい溜めつつも黙々と自身のするべきことを成し遂げる内面の強さをお持ちでした。
またおままごとが大好きな内気なお子様は、聞く力と集中力に優れ、誰にでも自分から心を開く純粋なお心の持ち主でした。
ラジオ体操を授業で練習した際に、最後尾にいると思っていたらいつのまにか最前列でニコニコしながら元気よく踊っていたお子様も合格を果たしておりました。

田園調布雙葉小学校附属幼稚園は他の姉妹校と異なり、幼稚園、小学校からしか入学者がいない、祈りの空気の中で純粋培養で育てて頂く良さがあると感じています。
子ども達は先生方から、「ダイヤモンドも磨かないとただの石ころ、自分色に磨きをかけなさい」と声をかけられ、個性豊かな集まりであることを誇りに感じ育っていきます。

雙葉学園の考査

コロナ禍で入試形態に変化がありましたが、昨年の雙葉小学校附属幼稚園はコロナ仕様、田園調布雙葉小学校附属幼稚園はコロナ前の仕様に戻り、月齢順が逆月齢に変化いたしました。
両園ともに面接は2回ずつ、お子様は立ったままの面接、お子様集団、個別、内容、形式には違いはありますが、入試の核となる部分、見たい部分は大きな違いはないかと感じています。

慶楓会では、願書添削と親子面接練習から、ご家庭らしさを最大限引き出し雙葉学園が望むご家庭像に導きます。
また両園ともに自由あそび、親子あそびの考査からお子様の年齢に相応しい社会性の育みとご家庭の素の部分が出やすい考査ともいえます。

雙葉学園の考査は、要領よく振る舞うことが求められる考査ではなく、集団の中で周囲に流されず自身で判断し、正しいことは正しいと率直にいえる人間力の軸の育みと、見た目は楚々としたすみれの花のような儚さがあれど、踏まれても決して倒れない芯の強さが感じられるお子様像が求められています。

知育が満点でも、要領が良いだけでも合格できる園ではなく、メッキが一番剥がれやすい園であるところに考査の難しさがあると思っています。

慶楓会の合格への歩み

慶楓会では、園別雙葉クラスの受講を通して、お子様の個別の底上げと園に望まれるご家庭像を共有します。

さらに2年保育らしい義務を堅実に果たす社会性の育ちを確立するため、縦割り総合クラス受講により予期せぬ理不尽な出来事にも自分で考え立ち向かう、ぶれない軸を育んでいきます。

寛容さと我慢の心の育みが合格への最善の道と心得、どの場所においても自身のするべきことを考え、喜びをもって行動できるお子様に育ててまいります。

執筆
慶楓会 幼稚園受験コース主任 佐藤浩子

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