【コラム】-幼稚園別 合格者の実態に迫る- 東洋英和幼稚園に受かる子

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三寒四温

節分の邪気祓いを威勢よく子どもたちと終えたと思っておりましたら、あっという間に3月を迎え、桃の節句の季節となりました。寒い日と暖かい日を繰り返しつつ、だんだんと春に近づくこの季節は、梅の花、桃の花の冷気に負けずと固い蕾にギュッとエネルギーを蓄えてじっと耐え忍ぶ姿に励まされる思いが致します。

人の摂理も自然と同様に諸行無常にて万物すべて流転し、変化・消滅していくものであり、永遠に変わらないものはないことに気づくことを通して、良いことにも必ず終わりがあり、上手くいかないことにも必ず終わりがあると思っています。奢ることなく、憂えることなく時に自然の摂理に身をゆだね、植物のように冬の時代には固く蕾にエネルギーを蓄え、春に向かって大輪の花を咲かせる希望を胸に抱き歩み続けたいと、毎年冬の季節に教えられます。

今回は第2回として、東洋英和幼稚園を取り上げます。

東洋英和幼稚園と学院標語

「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。隣人を自分のように愛しなさい」マルコによる福音書 12章30節、31節

上記は学院標語「敬神奉仕」の基となっている聖句です。
神を敬い、人を愛する精神は今年140年目を迎える学院に脈々と伝統を継承するミッションとして受け継がれ、こどもたちは遊びを通して、万物の生命の営みの中で、自然遊びの中で、天からの恵みをうけ愛されているからこそ、人、自然、ものを愛する心が育まれていくのだと感じます。

神さまは私たちにそれぞれの役割をくださいました。自分と違う考えと出会い戸惑いながらたくさんの感情を動かし、すこしずつすり合わせる経験を積みかさねています。

東洋英和幼稚園志望の保護者様とのご面談より

先月の白百合学園幼稚園に受かる子ども像でもお話し致しましたが、保護者様から「わが娘は大変活発なので自由遊びの園が向いていると感じている」または「保育園育ちなので男女関係なく自由に遊ぶことが得意である」「子どもは面接、考査がないのでチャレンジしてみたい」などと話されるご家庭が実に多くあります。東洋英和幼稚園と並ぶ憧れのプロテスタント園の青山学院幼稚園も然りです。保護者様が「子どもはただ遊ぶだけなので」自由遊びだけの考査ゆえに受験準備がいらないと大きな勘違いをされていないかと危惧しております。

私たち幼児教室の講師は自由遊びほどお子様の素の部分がでやすく、ご家庭の日常が透けて見える怖さを感じています。また東洋英和幼稚園を目指されるご家庭に具体的な普段のご様子を伺うと、「子ども時代はのびのびと遊ばせたい」「子どもの主体性を大事に無理はさせたくない。」「型にはめたくない」などとお話なさるご家庭が大半です。

六本木という都心にありながら、大木に囲まれ緑豊かな木々のにおい、素朴な木のぬくもり溢れる園舎、お道具類は、保護者様のなかには望郷の思いを感じ自分が育ってきた環境そのものとお話される方もいらっしゃいます。

勿論、キリスト教理念に基づきどのような小さな者、弱き者にも門を開き、受け入れる、共感性、自由性もあるとは思います。しかしながら、脈々と受け継がれてきた目に見えない伝統の重み、神様との対話・祈りを通して規律・協調性を子どもたちは深い部分で学んでいることを決して忘れてはいけないと感じます。

東洋英和幼稚園に受かる子ども像

「男女関係なく伸びやかによく遊べる子」「物おじしない子」「遊びを自ら見つけられる子」東洋英和幼稚園に合格する子ども像を話すときによく言われるフレーズです。確かに間違いではないと感じます。東洋英和幼稚園には男児も少人数ではありますが在籍しており、遊びは自由に展開し、お砂場に限らず好きなところに子どもたちの感性の赴くままに穴を掘ってもよいと聞いたことがあります。毎日外で泥だらけになるほど遊びを楽しめる幼稚園ですので、上記の子ども像になるのだと思います。

そうとは言え、慶楓会でも昨年度5名のお友達が合格を頂いておりますものの、全員が上記の子ども像に当てはまるかと問われれば答えに窮する感じもあります。お外遊びが大好きで虫やカエルを飼育しているお子様もいれば、お友達が大好きだけど自分から声をかけられず恥ずかしそうにでも嬉しそうにお友達のそばで遊ぶ子、ひたすら絵を描くのが好きな子、パズル、積み木を始めたらものすごい集中力を出す子、動物が大好きでいつも動物の真似をしているお子様など、個性豊かなカラフルな子どもたちであります。

では共通項は、と思いめぐらせてみますと、「自分が楽しいこと嬉しいことはお友達も楽しく嬉しいこと」この根底の部分が全員にあり、自由遊びのなかでも間違った遊びかたのお友達に「こうしてみようよ」「順番だよ」と声をかけるものの、相手を責める様子は全くなく、正義感はあれど、自分と違っていても良いというあきらめも出来、自然と互いの違いを受け入れている様子が感じられます。

東洋英和幼稚園合格に向けた、慶楓会での指導

慶楓会では、各幼稚園に特化した園別講習があります。東洋英和幼稚園向けには、難関3保クラスにて、母子遊び、お子様集団、知育の底上げを致します。

東洋英和幼稚園ではお子様の知育個別テストがないからと言って、知育が出来ないお子様はまず合格しません。母子自由遊びに入る前の絵本の読み聞かせでは、登場人物、内容の質疑応答が毎年あり、集中して聞く力、理解する力が必然と求められています。

その年齢に相応しい知識力がテストされていると言っても過言ではありません。
またお母様が見ている時にいつも通りに遊ぶことが出来るのか、またどのような声掛けが保護者像として求められているのか、園別講習にて実戦形式で積み重ねていきます。

また、慶楓会の強みとして、縦割り総合クラスにてお子様の自主性、創造性、自分のことは自分で最後まで責任を持つことを、遊びやお仕事の中から学び実践しています。 たとえ正しいことをしていても、時に相手に通じないときもあり、気持ちの切り替え、小さな我慢を重ね、子どもたちが自ら経験値を積み重ね、どんな場面に遭遇しようと、自分のとるべき行動軸が確実に育ちます。

執筆
慶楓会幼稚園受験主任講師 佐藤浩子

今回のコラムでは、「東洋英和幼稚園に受かる子」をテーマとして、求められるお姿をお知らせさせていただきました。実際の授業では、ここでは書き尽くすことができないさらに細やかな点に踏み込み、保護者の皆様にお伝えを行わせていただいております。

本コラムをお読みくださった皆様にも、是非とも一度、実際の授業をご体験いただきたく、体験授業をお申し込みいただけますと幸いに存じます。

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